サーフィンで波がなくてフラットな時の練習方法は?室内や陸上でのトレーニングのコツも

サーフィンをやりたくても波がない日って必ずありますよね。
そんな日は、サーフィンを諦めて違うことをして過ごすのもいいと思いますが、初心者の人はこの波がない時にこそ中・上級者との差を埋める事ができるチャンスです。
「そうは言ってもフラットだけど・・・」と思いますが、実は海で出来る練習があるんです。
ぶっちゃけ楽しいかどうかと言われたら”楽しくない練習”ですけど、ここで頑張るかどうかで後に返ってくるサーフィンでの楽しみも大きくなります。
そこで今日は波がない日、いわゆる”フラットな日の練習”について書いていきます。
下記クリックで好きな項目に移動
波がなくてフラットな時の練習方法
上述した通り初心者が中・上級者との差を埋めるには、彼らが海に入っていない時に海に入って練習するしかありません。
もちろん波が無いので、やることは基本中の基本しかありませんけど、基本が出来ていない状態ではいつまで経っても初心者を脱出することは出来ません。
この小さな積み重ねによって上達出来るかどうかが変わってきます。
・とにかくパドル
波がない時は人が少ないので思いっきりパドルしまくって下さいw
このブログや他のブログでも、パドル力の重要性は耳にタコが出来るほど(目にタコか?)書かれていますが、サーフィンってパドルが出来ないと本当に何も出来ません。
波がなくてもパドリングは出来ますので、人がいない時にガンガン動き回ってパドリングしましょう!
僕も初心者の頃は本当に湖のような”どフラット”の状態のときにも海に入ってパドリングしていましたw
波が立たないところをパドリングしてても全然楽しくは無いですが、中・上級者達が休んでいる間に「彼らから波を取れるパドル力が少しでも付けば儲けもん」と思ってひたすらパドリングしてました。(当時波が全然取れなくて悔しかったので)
その成果かどうかわかりませんが、今ではだいぶ波は取れるようになってきました。(まだまだ上級者には敵わないけど)
自慢ではなく僕でも出来るのなら”継続すれば誰でも出来るようになる”ってことですね!
ゲッティング用のゆっくりしたパドルを10分、テイクオフ用の早いパドルを10分と交互にやると、速筋と遅筋が鍛えらる気がしていました。(詳細は不明)
サーフィンで大事なのは主に持久力なので、とにかくパドリングしていれば間違いはないでしょうね。
関連:サーフィンで筋肉はつく?サーファーには遅筋と速筋のどっちが必要?
・波はないけどドルフィンスルー
ドルフィンスルーが出来なくて困っている初心者の人は少なくないですよね。
サーフィンを挫折する初心者の人がほとんどが、パドルとドルフィンスルーがキツくて辞めていくと言われるほど最初のうちはキツイです。(汗)
普段は波をかわすために使うドルフィンスルーですが、波がなくてもドルフィンスルーのボードの沈め方などの練習は出来ますので是非練習しましょう!
普段サーフボードを上手く沈められない人は、周囲に人がいないときこそドルフィンスルーの練習のチャンス。
「どうやったらサーフボードが上手く沈められるか」
「ドルフィンスルーのフォームはどうか」
などなど、試行錯誤してドルフィンスルーをマスターしましょう。
その際には波をイメージしながら練習すると感覚が掴みやすいです。
関連:ドルフィンスルーで戻される原因は?浮力で沈まない時のコツとやり方の動画まとめ
関連:ドルフィンスルーで深く潜るには目を開ける?浮力で沈まない時のコツは?
ドルフィンスルーが苦手な中・上級者も実は多いので、ドルフィンスルーが上手くなるとみんなより沖に出るのが早くなるので波が取りやすくなりますよ!
・波は来ないけど波待ち
最初の頃は波待ちも不安定な為、上手く出来ない人は練習しておくと良いですね。
波待ちは体力回復の為にも早めに習得しておくのがおすすめです。
最初はバランスを崩してボードごとひっくり返ったり、股からすっぽ抜けてボードが吹っ飛んでいくこともあり、海が混んでいる時は危ないし恥ずかしいことになるので、赤面したくない人は早めに習得して下さいw
関連:サーフィンの波待ちの位置や姿勢は?方向転換のコツやルールも
波待ち自体は難しくないので、コツや感覚を掴んでしまえばあっという間に出来るようになりますよ!
波待ち⇨パドリング⇨ドルフィンスルー⇨波待ち⇨パドル・・・の順番に一連の動きとして練習しておくと良いかと思います。
フラットの練習で本当に上達するの?
ヒザ波ぐらいあるならまだしも、
「フラットで波がないのにこんな事して意味あんの?」
と感じる人も多いと思うし、僕自身もめちゃくちゃ思ってましたw
しかし、サーフィン自体は急に上手くなるということがないので、確定的なことは言えないのが正直なところですが、サーフィンで基本を積み重ねる事はすごい大事です。
中・上級者のようになるにはそれなりの努力が必要で、すぐ乗れるようになると思っている人は正直考えが甘いと言わざるを得ません。
とくに初心者から中級者ステップアップするまでが大変で、意識して練習しないと上達は難しいです。(汗)
関連:サーフィンで初心者から中級者まで上達する方法は?目安とレベル別の違いまとめ
個人的には経験値が溜まるにつれてサーフィンが上達し、上手く出来るようになると考えています。
ヒザ波やフラットな日は得られる経験値が少ないことは確かですが、決して経験値が”0ではない”ので、初心者が入る意味は十分にあるでしょう。
むしろ、中・上級者が入っていない日にレベルを上げていかないと、サーフィンでの波の取り合いに勝つことは不可能です。
関連:サーフィンの波の取り合いで勝つためのコツやポイントは?置いていかれる原因と対処法
言ってしまえば、意味があるかどうかではなくて、”いかに意味がある練習にすることが出来るか”ということですね~。
ちなみに、僕もよく同級生と波がない時もパドルやドルフィンスルーの練習に海に行っていました。(もちろん1人でもいきました)
傍から見れば、
「波がないのにあいつ何やってんの?」
なんて思われていたかもしれないし、最初は恥ずかしかったけど、そんな恥は波に乗れない悔しさに比べたら屁みたいなもんですw
関連:サーフィン初心者は恥ずかしい?上達するために必要な心構えとは?
地道な積み重ねもあってか、今では僕もその同級生も、ほかにサーファーが多くても波を取ること自体は比較的出来るようになっています。
波が取れないとそもそもライディングの練習なんて出来ませんから、まずはいかに波を他のサーファーに負けずに取っていくかが、サーフィンの上達には必要だと考えています。
そのため、初心者の人は少しでも経験値を上げるために、波がないときこそ海に通うことをおすすめします!
室内や陸上でのトレーニングのコツ
「波がまったくなくてどうしても海に行く気がしない」という初心者でも、サーフィンが上手くなるために出来ることはいっぱいあります。
ここでは室内や陸上で出来る簡単なトレーニングやそのトレーニングする際のコツ、初心者が波がない時に出来る準備などをご紹介します。
家庭の用事やデートの予定があっても、合間をみて出来るものばかりなので、是非取り入れて行ってほしいですね。
・ワックスを塗り替える
ワックスは定期的に塗り替えないと、グリップ力が落ちたり重ね付けしすぎてボードが重くなったりします。
初心者の時はワックスを塗る範囲も広く、多めに塗っている場合が多いですが、重ねて塗っているうちに結構な量のワックスがサーフボードに付着していることでしょう。
面倒臭がって長期間重ね塗りしていくと、結構な重さになってボード自体が重くなるので、最低でも”2月に一回ペースで塗り替えた方が良い”ですよ。
また、”初心者や初級者はグリップ力なんて気にしなくて良い”なんてことをネットでみかけますが、僕的には初心者こそグリップ力が必要と考えています。
というのも、
ただでさえバランス感覚がまだ不安定なのに、さらにサーフボードの上がスベっていたら練習もまともに出来ないからで
最初はパドルするのにも体とボードの重心がズレるので、ワックスの塗りが甘いとパドリングさえ困難に感じるはずです。
そのことを考えれば、ワックスのグリップ力を保つことは非常に大切なことと言えます。
塗り替えは面倒ですが、どうせ波がフラットであるなら次の波が来た時に備えてワックスを塗り替えるのは、初心者の上達のポイントになるのは間違いありません。
とくに季節の変わり目は使用するワックスの種類も違ってきます。
そのままにしておくとグリップ力にも影響が出てくるので、初心者や初級者の人ほど塗り替えるようにするのがおすすめです。
関連:サーフィンワックスの季節ごとの種類と選び方!注意点は?
・イメージトレーニング
イメージトレーニングは何をするにも大切です。
イメージトレーニングが重要なのは、もちろんサーフィンも例外ではありません。
波がない時も海に入っていることを思い浮かべて、
”上手くサーフィンしている姿(テイクオフが出来た自分など)をイメージする”ことはとても良いことで、このイメージを頭の中に作っておくと、実際の海でイメージに近いサーフィンが出来るようになってきます。
ただリラックスしながらイメージトレーニングするの良いし、イメージしながら手足を動かしてみるのも良いです。
良く駅のホームでゴルフのスイングの練習をしているおじさんの要領ですねw
僕も暇があればリッピングをイメージしながら腕をあげたり体をヒネったりして楽しんでいますw(外でやるとかなり怪しいやつw)
波がなくてもイメージトレーニングは出来ますから、隙間時間があれば1日5分でも良いので自分が目指す形でのサーフィンを想像するようしてみてください。
空いた時間に少しでも波に乗っている姿をイメージしてみる事が上達するコツです。
・筋トレ
波がなくてサーフィン出来ない時は、サーフィンで使う筋肉が鍛えられません。
それどころか、海に入っていないとあっという間にサーフィンで使う筋肉は衰えてしまいます。(汗)
たった2週間海に入らなかっただけで、パドリングがキツくて進まないし、テイクオフが遅くなったなんて経験ありませんか?
関連:サーフィンでテイクオフが遅い原因はなに?改善や対策方法は?
関連:サーフィン初心者がテイクオフを早く上達させる方法は?注意点も
このような悲しい事態を少しでも軽減するために、海に行けないのなら絶対に筋トレはしておくべきです。
とくにパドリングに使う背中の筋肉やインナーマッスル、ドルフィンスルーやテイクオフで使う腕や肩周りのトレーニングは重要ですね~。
あとライディングが出来るようになったら、ターンの時に重要になる足の筋肉も鍛えておくと良いでしょう。
1番重要なのはパドル筋で、パドル筋が衰え過ぎると、同じ水準に戻るまでかなりの時間がかかります。
パドリングができないとサーフィンがまともに出来ませんので、日常的にトレーニングしておくのがおすすめです。
パドリング強化におすすめなトレーニングは下の記事にまとめていますので、参考にしてトレーニングしてみてください。
関連:パドリングを強化するトレーニングのやり方は?コツや上達法まとめ
トレーニングする時は、波でパドリングしていることをイメージしながら筋トレすると効果的ですよ!
陸でサーフィンの筋肉を鍛えるのはなかなか難しいですが、波があることをイメージながら筋トレすると実際にサーフィンで使う筋肉を刺激しやすいと感じましたのでぜひやってみてください!
・波があるポイントを探してみる
波がないなら波があるところへ行けば波が立ったところで練習できます。
全体的に波がなくても、うねりが入る向きによっては波のサイズが上がるポイントは探せばあります。
ビーチ同士が近くても、波があったり無かったりなんて場合が結構ありますからね~。
また、河口などのポイントも波が立ちやすいので探してみると良いですね。(流れがあるので初心者は注意)
お金と時間に余裕があるなら、波があるポイントまでプチトリップなんてのも良いかもしれません。
波がなくてフラットの海に入るのも上達への道ですが、やはり波があった方が何倍も練習出来ますからねw
関連:サーフィン初心者が練習場所を選ぶコツは?上達スピードは時間帯や時期でも変わる?
海に入る前日には通っているポイントが次の日波があるかないか分かるはずなので、どうしても波があるところで練習したいなら、波が立つポイントをリサーチすると良いですね。
僕も我慢出来ない時は隣県くらいまでは平気で足を運んでいました。
普段入っているところと波質や空気感も違うので、良い刺激になるのもメリットになりますね!
あっ、ちなみに知らない場所で海に入るときは、そのポイントのローカルは基本リスペクトしながら入るようにすると、トラブルなく楽しめると思います。
関連:サーフィン初心者がローカルに注意すべきルールやマナーまとめ
まとめ
サーフィンは波が無いと何も出来ない気がしますが、実際考え方次第ではなんとでもなるし、上達に繋がります。
とくに初心者の人は、ほかのサーファーがいない海を存分に使用出来るので練習のチャンスです!
海がフラットでもパドリングや波待ち、ドルフィンスルーの練習が出来ますが、波が小さい状況でも積極的に海に通うのがおすすめです。
セットでモモ位のサイズがあればテイクオフの練習に十分なりますからね!
関連:サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さは? サイズの種類と選び方のコツも!
波がなくて海に入る気がしなくても、陸や室内で出来ることは沢山あるので、楽しみながらトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。
とくにパドリングの筋トレやイメージトレーニングは、やるのとやらないのでは大きな違いがでてきます。
初心者サーファーの人は、トレーニングを継続して続けていけば必ず上達しますので是非実践してくださいね~!
ではでは今日もファンウェーブを期待して!