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ハナレイベイのあらすじをネタバレ解説! ストーリーの結末と感想は?

2022/01/28
 
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村上春樹さん原作の短編小説”ハナレイ・ベイ”が映画化されるようです。

 

2018年10月19日金曜日に公開されるということです。

 

村上春樹さんのファンは多いですから当然楽しみにしている人も多いでしょう。

 

 

サーフィンが関係する小説が映画化されるということで、僕も気になって原作の小説を読んでみました。

 

そこで今回はハナレイ・ベイのストーリーのあらすじと個人的な感想を書いていきたいと思います。

映画ハナレイ・ベイの映画情報


あらすじや感想にいく前に、映画ハナレイ・ベイの映画情報を簡単に書きたいと思います。

 

監督:

松永大司

 

キャスト
・吉田羊 (サチ役)
・佐野玲於 (タカシ役)
・村上虹郎 (高橋役)
・佐藤魁(がい) (三宅役)
・栗原類 (??役)

 

はい。

本当に簡単な感じになりましたが、こんな感じですw

 

監督の松永大司さんは”RADWIMPS”のボーカルが主演を務めた「トイレのピエタ」の監督ですね。

 

松永大司監督は”THE YELLOW MONKEY”の復活に密着したドキュメンタリー「オトトキ」を手掛けたことでも有名です。

 

キャストでは色んな映画やドラマに引っ張りだこの吉田羊さんが出演します。

 

また、佐野玲於さんや村上虹郎さんといった人気のメンツが揃っていますので女性は目が離せませんね。

 

その他では、佐藤がいさんや栗原類さんといった方たちも出演するとのことです。

 

佐藤がいさんは村上虹郎さんの相方役なんですが栗原類さんの役柄は分かっていません。

 

なので、栗原類さんについてはどこで出てくるかが楽しみですw

 

佐藤がいさんについては別記事にまとめました。

 

「佐藤魁って誰?」って思った人は是非チェックしてください。

 

 

 

小説ハナレイ・ベイのストーリーのあらすじと感想は?

では、ハナレイ・ベイのストーリーのあらすじをご紹介したいと思います。

 

舞台になるのはハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイです。

 

ハナレイのビーチはアメリカNO・1にもなったことがあるとてもきれいなビーチです。

 

関連:ハナレイベイのロケ地はハワイのどこ?撮影場所のサーフィン動画も

 

ほかにも”ナ・パリ・コースト””ワイメア渓谷””シダの洞窟”などの自然美がこのカウアイ島は凝縮されています。

 

そんな自然豊かな島を舞台にしたストーリーはどのようなものなのでしょう。

 

 

 

ハナレイ・ベイのあらすじをネタバレ


サチの息子であるタカシは、ハナレイ・ベイでサーフィン中に大きなサメに襲われてなくなりました。

 

サチはその知らせを受けハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイに急遽向かうことに。

 

ハナレイ・ベイに着いた彼女を待っていたのは、片足をサメに食いちぎられた動かぬ息子のタカシ。

 

それからサチは、息子のタカシが亡くなった時期を毎年3週間ハナレイ・ベイで過ごすようになります。

 

ハナレイ・ベイに来てやることはとくになく、ビーチに椅子を置いてサーファーを眺めるだけ。

 

そんな事を10年以上繰り返しているサチは、ある時2人の若い日本人サーファーと出会います。

 

何でもハナレイ・ベイに”サーフィンをやりに来た”とのこと。

 

サチはハナレイ・ベイでサーフィンをする2人の日本人サーファーを見ながら、息子の姿を重ねるようになります。

 

2人のサーファーと出会って6日後、サチの通うレストランにその2人のサーファーがやってきます。

 

サチは2人のサーファーに、

 

「ディックブリューワーの赤いサーフボードを持った片足のサーファーを見たんだけど知らないか?」

 

と尋ねられる。

 

参考:ディックブリューワーの意味は?赤いサーフボードのモデルやブランド名も

 

「知らない」と答えるサチだったが、特徴は亡くなった息子のタカシそのもの。

 

その話を聞いたサチは数日間長いビーチを歩いて探すが、片足のサーファーはいません。

 

それが亡くなった息子タカシだとしたら、

 

「ろくでもないサーファー達には見えて、なぜ母親の自分には見えないのだろう」

 

と困惑するサチ。

 

人間的には好きにはなれなかったが、確かに愛していた一人息子のタカシの事を想いサチは涙を流します。

 

8ヶ月あまり経った頃、若いサーファーの1人と東京で偶然再開します。

 

一緒にいた女の子と発展途上だと言うサーファーは、人生経験豊富なサチに女の子とうまくやる方法を訪ねます。

 

そこでサチは女の子とうまくやる方法をサーファーに伝授するのでした。

 

 ストーリーの結末と感想

ストーリーの結末なんですが、小説で書かれているのはサーファーと再会して幕を閉じるって感じです。

 

物語自体は大きな動きがないので、結末としてはちょっとあっけない感じがしないでもないです。

 

ただ、これは小説の話なので、映画では何か脚色されることもあるかもしれませんね。

 

小説のストーリーの結末が映画ではどのような感じになっていくのかとても楽しみです。

 

で、小説のハナレイ・ベイを読んだ感想ですが、

 

”起きてしまった事に対してどう向き合っていくか”

 

がクローズアップされているような気がしました。

 

自然の循環によって命を落としてしまった事はどうしようもありません。

 

自然の循環を憎んでも仕返しする手立てはないし、息子が生き返るわけでもないですからね。

 

いかにサチが時間の経過と共に、この現実を受け入れて向き合っていくかがポイントだと個人的には思いました。

 

また、”人間的に好きではなかったが確かに愛していた”というのも人間的に正直な部分を表している気がします。

 

確かに人間的に好きかどうかと、“大切であるかどうか”は比例しませんからね~。

 

この複雑な感情は、血の繋がった近い関係ほど著しいのではないでしょうか。

 

そしてサチにタカシの姿が見えないのは、タカシも同じような感情をサチに抱いていたのかもしれません。

 

「好きではないから姿は見せないけど、大切だからサチの座っている近くにいる」的な。

 

一方で、2人のサーファーにタカシが見えたのは、

 

「サーフィンに対する気持ちがシンクロした」

 

からなのかなとも思います。

 

また、”仲間に入りたい”、”波が良くて羨ましい”、”サメには注意しろ”などの色んな想いもあったのでしょうね。

 

関連:サーフィンのサメ被害は日本でもある?襲われた時の対処・ 撃退方法と弱点は?

 

関連:サーフィン中のサメよけ対策は必要?被害動画や日本での事故確率についても

 

関連:シャークバンズ2の効果の違いや口コミは?使用期限や寿命はある?

 

先程書いたように、ハナレイ・ベイは大きく展開が動く物語ではありません。

 

しかし、受け取る側の人生の経験具合によって感じ方は変わる物語だと感じました。

 

”何も感じない人”と”多くを感じる人”で分かれそうな作品だと個人的には思います。

 

そして、当たり前ですが村上春樹さんって本当に凄いですね。

 

サーフィンをしているサーファーの表現が本当に上手いです。

 

海でサーフィンしているサーファーが頭にしっかりと浮かんできます。

 

サーファーのお金事情もうまく表現されていますし、かなり現実味があります。

 

関連:サーファーは貧乏人が多い理由はサーフィンでお金がかかるから?初期費用はいくら?

 

もしかしてサーフィンをやったことがあるんでしょうか?w

 

本当に凄い人だなと改めて思いました。

 

ハナレイ・ベイは村上春樹さんの”東京奇譚集”という本の一部なので読むのに時間はかかりません。

 

 

評価が高い短編小説が多く入っているのでかなりおすすめ!

 

 

有名な本なので図書館にも置いているでしょうから、興味がある人は是非読んでみてください。

 

また、映画でハナレイ・ベイを観る人も一度読んでおくと映画で新たな発見があるかもしれませんよ。

 

で、ちょっと話が変わってしまうんですが、

 

サチがタカシを探している際に住民に、

 

「片足のサーファーなんて見ていない、そもそもどうやってサーフィンするんだ?」

 

的なことを言われるシーンがあります。

 

それを読んだ時にふと”障害者サーフィン”の事が頭に浮かびました。

 

実際に片足でもサーフィンする人がいるので、村上春樹さんもびっくりなのではないでしょうか。

 

また、ソウルサーファーのモデルになったベサニー・ハミルトンさんは片腕でプロサーファーの地位を獲得されています。

 

障害があってもサーフィンはできるという事は予想外だったかもしれませんね。

 

関連:東京パラリンピックでサーフィン種目がない理由は?障害者でもできるアダプティブサーフィンとは?

 

関連:ソウルサーファーのあらすじとネタバレ感想は?腕の撮影方法とタイトルの意味も

 

 

2018年10月2日追記・・・映画の感想

2018年10月2日にハナレイベイのプレミア上映会が開催されました。

 

残念ながら僕はまだ観れていませんが、映画を鑑賞した方々の感想がちょっとずつ出てきたので一足先にご紹介。(ツイッターを拝借)

 

 

 

 

 

 

はい、こんな感じです。

 

皆さんかなり感動した様子が伺えます。

 

役者さんたちの演技はもちろんですが、映し出される美しい映像もよりハナレイ・ベイの物語を引き立てているんでしょうね。

 

あとはやはり吉田羊さんの演技が圧巻のようですね~。

 

上のツイッターでもあったように、息子さんがいる人なんかは吉田羊さんにかなり感情移入してしまいそうです。

 

さあ、いよいよ一般公開も迫ってきました。

 

僕も映画で観る予定なので個人的な感想も改めて書いていきたいと思います。

 

2018年10月19日追記・・・映画ハナレイベイを鑑賞しました!

映画のハナレイベイを鑑賞してきました!

特典付きだったようですね!なにが入っているのでしょう?

 

特典も気になりますが、映画のハナレイベイの感想が気になっている人も多いようです。

 

なのでまずはネタバレを含んだ感想を書きたいと思います。(ネタバレが嫌な人は注意です)

 

・映画のネタバレ感想

ストーリー的にはほぼそのままと言ってもいいほど小説に沿った内容でした。

 

ほとんどこの記事で上述した通りのあらすじと言っても良いですね。

 

映画館では泣いている人も多かったので、やはり人生観で映画への思いは変わるような印象を受けました。

 

鑑賞者は女性がほとんどで、泣いている人もほぼ女性でしたね。

 

女性の他者への共感力が強いことを改めて感じました。(良い意味で)

 

で、映画のハナレイベイの感想ですが、やはりカウアイ島の雄大な自然が大きなスクリーンで楽しめるのが見どころです。

 

カウアイ島の自然が映るときに、映画の音が無音になる時が2、3回あるんですが、その演出が自分がハワイの大自然に急に解き放たれた感を強く感じさせてくれます。

 

とてつもない開放感がありますが、どこか孤独や不安を感じずにはいられない雰囲気は、大自然の雄大さを上手く引き出しているように思います。

 

自然を感じたい人は、これだけでも映画館の大きなスクリーンで観る価値はあるかもしれません。

 

僕が観たかったサーフィンの映像はほんの少しでした。

 

もう少し多いかと思っていましたが、そこまで多くはない印象です。

 

なので、サーフィン映画というとらえ方はしない方が良いかもしれません。

 

自然のほかの見どころはやはり吉田羊さんの演技でしょうか。

 

吉田羊さん演じるサチが”もう会えない息子の大切さ”を改めて気付かされ、高ぶる瞬間は圧巻です。

 

大切なものを失ってからの取り返しのつかない苛立ちを、嗚咽混じりで演じている姿にはさすがとしか言いようがありません。

 

大げさではなくサチ役に吉田羊さんはかなりマッチしており、違和感なく映画を鑑賞出来ました。

 

ちょっと面白かったのはプロサーファーの佐藤魁さんです。

 

演じている人に面白いなんて言ったら失礼ですが、良くも悪くも佐藤魁さんそのまんまでしたw

 

素の佐藤魁さんが映画の世界にまぎれ込んだのかと思ってしまいましたw

 

喋ると急に現実に引き戻される感覚はぶっちゃけありましたね~。

 

ただ、サーフィンやスケボーの腕前は流石で、やはりプロサーファーを感じさせてくれます。

 

そのほか脚色されている部分はほんの少しですので、驚く場面はほとんどありません。

 

・・・あっ、栗原類さんの役には驚きましたw

 

栗原類さんはサチの元旦那役で薬物依存症のラリった役でしたねw

 

なんの役で出るのか気にはなっていましたが、

 

「ここで登場か~w」

 

とほくそ笑んでしまいましたw

 

演技以外で言えば、時の流れよっての人の変化も印象的でした。

 

サチの息子であるタカシがサメに襲われる前に宿泊していた貧乏サーファーが集う宿主も、最初はどうしようもない感じでしたが、時の流れと共により洗礼されていきます。

 

彼は一緒に宿を経営していた親友を戦争で失くし、サチの痛みを受け止めるだけの器や経験を積んだのだと思います。

 

やはり人は経験して成長するのだと改めて感じさせられます。

 

今回映画のハナレイベイを観て感じたのは、やはり観る人によって感想が変化しそうです。

 

まだ映画は始まったばかりなのでこれからの世間の反応が楽しみです。

 

ちなみに、映画のラストで、サチが海辺から振り向いて笑うシーンがあるんですが、これは何を意味しているのでしょう?

 

もしかして、ついに息子の姿が見えたのでしょうか?

 

それとも仲良くなったサーファーたちにハワイで再開したとか?

 

映画ハナレイベイを観た人は、あのラストどう感じましたか?

 

 

まとめ

上述したように物語自体に大きな展開はないので、壮大な物語は期待しない方が良いかもしれません。

 

ですが、等身大の自分と登場人物のサチやタカシ、若いサーファーを重ねて観ることによって新しい自分が発見できそうです。

 

ストーリーや結末に大きな動きがないため、役者さんたちの演技が映画の評価の鍵になりそうです。

 

また、映画を観る際にはハナレイ・ベイのキレイな海もぜひ注目して堪能したいですね。

 

ちなみに、この映画を観てサーフィンを始めたくなったという人は下の記事を参考にしてみてください。

 

参考:サーフィン初心者が始めにする準備やルールはなに?注意点と危険な行為まとめ

 

参考:サーフィンを始めるべき年齢と時期はいつから?一人でもできるのか?

 

参考:サーフィンができる日本の人工ウェーブプールの場所や料金は?感想や口コミも?

 

 

ではでは今日もファンウェーブ期待して!!

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