サーフィンのサメ被害は日本でもある?襲われた時の対処・ 撃退方法と弱点は?

海の生物は人間にとって驚異になる事が多々あります。
サーフィンや海水浴をする人に身近な海の生物といえばクラゲやアカエイですよね。
関連:サーフィンでアカエイが危険な理由は?毒針に刺されたときの対処法や予防法も
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これらの生物には十分注意しないと“最悪命を失ってしまう”ということもあります。
そのほかで気を付けないといけないのは“サメの存在”です。
先日、サメが近寄ってこない対策や襲われる確率についてまとめた記事を書きました。(自分で書いていて怖くなってしまったんですがw)
参考:サーフィン中のサメよけ対策は必要?被害動画や日本での事故確率についても
サメに襲われないためにはサメに遭遇しない事が一番ですよね。
ですが、万が一サメと遭遇してしまったら、そして更に襲いかかってきたらどう対処したら良いのでしょうか?
考えただけで冷や汗モノですが、万が一のために対処法や撃退法は知っておく必要があります。
ということで、今回は”サメが襲ってきた時の対処法や撃退法”について書いていきます。
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サーフィンのサメ被害は日本でもある?
対処法や撃退法について書く前に気になるのが、
「日本でサーフィン中のサメの被害はあるのか?」
ということです。
サーフィン中のサメの被害といえば海外が多いイメージですからね。
有名なサメの被害者といえば、映画「ソウル・サーファー」のモデルとなった”べサミーハミルトンさん”ではないでしょうか。
彼女もサーフィン中にサメの被害に遭った1人で、今では障害をもろともせずにプロのサーファーとして活躍しています。
障害を持っていてもサーフィンを楽しんでいる人は少なくないようですが、その中でも彼女は相当な努力をされたのがサーフィンの上手さから想像できます。
関連:東京パラリンピックでサーフィン種目がない理由は?障害者でもできるアダプティブサーフィンとは?
ちょっと話がズレてしまいましたが、気になるのは日本でのサメの被害ですよね。(失礼しました)
はたして日本ではサメ被害は実際あるのでしょうか?
・日本でもある?サーフィン中のサメの被害事故
サーフィン中のサメの被害は実は日本でも起こっています。
ネットから拾ったものを簡易的に載せていきます。(詳細が無いものが多いので)
サメの姿をはっきりと確認していない被害もあるようですが可能性が高いようなのでまとめて載せておきますね。
・2000年9月・・・沖縄県宮古島砂山ビーチで男性サーファーがサメに襲われて他界。
・2014年6月9日・・・愛知県豊橋市の海岸で男性サーファーが左上腕を噛まれて重症。
・2015年10月・・・沖縄県糸満市大度海岸で男性サーファーがSUP中にサメに襲われて怪我。
・2016年7月24日・・・高知県幡多郡黒潮町で男性サーファーが左足の甲や指を噛まれて重症。(海上保安庁はサメと推定)
・2017年9月3日・・・静岡県磐田市福田の沖合で男性サーファーが左足を噛まれ怪我。
・2018年7月18日・・・鹿児島県種子島南種子町の海岸で女性サーファーが右手首や右ヒジをサメのような魚に噛まれて怪我。
日本でサーフィン中にサメに襲われた被害はざっとこんな感じでした。
2000年以前の情報は残念ながら見当たらなかったです。
しかし、もしかすると2000年以前もサーフィン中のサメ被害はあったかもしれません。
先日サメに襲われる確率について書いたんですが、あらためて被害をまとめると調べた確率より多い気がします。(汗)
漁師さんなどの被害を合わせると被害件数はもっと多くなります。
落雷の事故に比べても相当少ない被害件数だそうですが、それでもやはり恐ろしいですね。
関連:サーフィン中の雷は危険?海での落雷対策や事故で亡くなった人はいる?
そしてなぜか男性サーファーの被害が多いのも気になります。(単なる男女比の違い?)
もしかしてサメは男性サーファーがお好きなんでしょうか?
ちなみに、村上春樹さんの小説で映画化が話題の「ハナレイ・ベイ」でも襲われたのは男性サーファーです。
参考:ハナレイベイのあらすじをネタバレ解説! ストーリーの結末と感想は?
ということで、男性サーファーはとくに気を付けた方が良さそうです。(根拠はありませんがw)
・結構多い?サメの目撃情報
被害に遭ったサーファーは上述した情報では年に1人程です。
サメ被害の多くはオーストラリアや南アフリカ、アメリカなどに集中しているので、それらの国と比べると日本はかなりサメ被害は少ないようです。
しかし、被害にならなくても毎年多くのサメの目撃情報は報告されています。
最近のだけですが、サメの目撃情報を載せているサイトがありました。
参考: 事件・事故・災害アーカイブ様
このサイトを見ると目撃情報は意外に多いです。
サメは水温が高い海域を好むようで、最近の海水温の上昇もあり関東付近でも目撃情報が多いですね。
サメは海水温が25℃あれば問題なく活動できると言われています。
温暖化の影響で海水温が上昇していけば、東北地方の浅瀬でもサメが目撃されることも可能性としては考えられます。
そしてこれらの目撃情報はサメが水面に上がってきた時にたまたま目撃したものが多いです。
ですので、水中にはもっと多くのサメがいることが推測出来ます。
サーファーが気付いていないだけで、思ったよりサメは身近にいるのかもしれませんね~。
サメからはほとんど襲ってこないと言われていますが、万が一襲われた時の対処法や撃退法などは知っておいた方が良いでしょう。
サメに襲われた時の対処・ 撃退方法
一般的に”サメが好んで人を襲うことはない”というのは有名な話です。
獲物と勘違いしたり、人間立てた水しぶきに反応したりすることで襲ってくることが多いようです。
ですが、どんな理由であれ、サメに噛まれてしまったら人間にとっては相当の痛手なので回避しないといけません。
サメが襲ってきた時にどのような対処法や撃退法があるのか調べてみましたので参考にしてください。
・パニックを起こさない
まずは、襲われたらパニックにならないことです。
これが一番難しそうですが、水中でパニクったらサメとは関係なく危険になってきます。
パニックになると冷静な判断ができませんので、とにかく落ち着いてサメに集中しましょう。
って文章で言うのは簡単ですがやはり難しいですねw
ですので、大パニックにならないようにだけの心の準備はしておくと良いですね。
・水中で大声を出す
サメは目が悪く、音やニオイにかなり敏感なようです。
(最近ではサメは目が良いのではないか?ということも言われていますが)
水中で大声を出す事によってサメが逃げて行く可能性があるようです。
要はこちらからサメを威嚇するということですね。
遭遇した場合は刺激しないようにしなければいけませんが、サメが自分に向かってきたら人間の方から威嚇した方が良いようです。
ちなみに、大勢で大声を出したほうが効果が高いと言われています。
ですので、近くに複数人いる場合はみんなで大声を出すようにしましょう。
・何かに背中をつける
サメから致命的な攻撃を防ぐにはサメからの攻撃に備える必要があります。
水中ではサメのほうが遥かに早く動けるので、後にまわられたらて襲われたら防御のしようがありません。
そこで近くに珊瑚などがある場合はそれに背をつけるように身構えるようにすると良いです。
そうすれば、前や横からの攻撃だけに集中出来て身を守れる確率が上がります。
二人以上いた場合は、お互いの背を向け合うことでサメからの多角的な攻撃にも対応できます。
・サメとの間に何かものを置く
サメが襲ってくる時に自分とサメの間に何か遮るものがあると良いようです。
遮るとサメは横を通過していくので、その瞬間に攻撃するとサメがビビって逃げる時間が稼げるそうです。
しかし、サメと自分を遮るものなんて海では持っていないことが多いので微妙ではありますがw
サーファーやボディボーダーならサーフボードやボディーボードが活用できそうですね。
ただ、切迫した状況では浮力のあるサーフボードでは対応が難しいのが現状です。
せいぜい使えてボディーボードでしょうか。
浮力が大きくなるサーフボードでは水中で身構えることは出来ないでしょうからね。
ダイバーの人が使用するカメラなんかもいざという時には使えそうです。
・サメと目線を合わせながら浮上し岸に向かう
サメは自分の存在に気付いているものは狙いにくいようです。
ですので、襲われて逃げる時もサメから視線を外さないようにした方が逃げやすいとのことです。
また、サメからの攻撃にも対応しやすくなります。
ちょっと難しいですが、サメと向き合いつつ岸の方に向かっていくのが良いですね。
これも複数人いる場合は背中を向け合いながらサメを監視し逃げるのが効果的です。
・目やエラを攻撃する
最悪サメが噛んでくるような状況になったら、弱点と言われる目やエラを攻撃してください。
そうすることで、サメが驚いて退散する確率が上がるそうです。
海外で大きなサメに襲われた男性の話ですが、噛まれながらサメの目を潰して九死に一生を得たという実話もあるようです。
まぁ、襲われた際の奥の手、最終手段ということですね。
サメは攻撃の時まぶたを閉じたり目を回転させて目への攻撃に備えるようですが、その上から攻撃しても効果が期待できるそうです。
噛まれている瞬間に目やエラをピンポイントで狙うのは至難の業ですが、とにかく反撃しないとどうしようもありません。
攻撃は最大の防御とも言いますから、噛まれてしまったら”窮鼠猫を噛む精神”で会心の一撃を食らわしてやりましょう!
弱点の鼻を殴ると撃退できる説は本当?
目やエラを攻撃するほかにサメの鼻を殴って撃退するという対処法がありますよね。
サメの鼻には”ロレンチーニ瓶”という器官が存在しています。
このロレンチーニ瓶は、獲物の発する電磁波を感知したり水温の変化を感じたりする役割を持っています。
生物的にもかなり優秀で、繊細かつ敏感な器官と言われています。
その鼻にパンチやキックなどの打撃を加える事によってサメは驚いて逃げるというのは有名な撃退法です。
でも一方で、
”鼻を殴っても効かない”、”効果がない”
という情報もあるようです。
果たしてサメの鼻を殴る説は有効な方法なのでしょうか?
・撃退出来る効果は十分にある
サメの鼻は機能がすごいですが、その分沢山の神経も鼻に集中しています。
なので、やはりサメが襲ってきた時に鼻を殴ったり蹴ったりするというのはかなり効果が高いようです。
鼻に攻撃を受けたサメはいろんな機能が一時的に麻痺するといったところでしょうか。
「鼻を殴るのは効果がない」ということを調べてみましたが、根拠のある情報は見当たりませんでした。
それどころか調べていたらサメの鼻を撫でて無力化させている動画を見つけました。
これウケませんか?w
目をパチクリさせてかなり可愛い動画ですがw
ただ、これを観るとやはり鼻を殴る行動のほうが襲われた時の対処法としては正しそうです。
・実際殴るのは難しい
しかし、実際にサメが自分に向かってきた時に鼻を狙えるかと言ったらまず無理でしょう。
緊急時に水中で狙った場所に打撃を繰り出せる人などごく少数ですよね。
そもそも大きなサメになると攻撃するのも躊躇してしまいます。(怖くて)
ですが上述した通り、襲われたらやり返さないと危険ですから、殴るなり蹴るなりはした方が良いでしょう。(当たるまで)
もし噛まれてしまったら上述したように目やエラを攻撃しても良いし、一心不乱に鼻を殴るのもありですね。
難しくても怖くてもとにかく攻撃した方がサメもビビってくれそうです。
実際にサメに噛まれてからの打撃で助かっている人も多いそうです。
サメに襲われたらとにかく”打撃打撃打撃”ということですね。
まとめ
サメに襲われたらとにかく慌てすぎないで行動するしかありません。
もし威嚇を通り越して噛んでくるような事があれば、鼻や目、エラを集中的に狙って攻撃するしかありません。
実際にこれで助かっている人も多いようなので、万が一の場合はとにかくサメに一撃くらわせてやりましょう。
ただ、サメが泳いでいるだけの時は慌てずに静かにサメから離れるようにしてください。
シャークバンズのようなサメよけグッズもあるので、それらのアイテムも活用するのも良いですね。
参考:シャークバンズ2の効果の違いや口コミは?使用期限や寿命はある?
ちなみに、個人的に思ったんですが、コンタクトをしている人だと水中でコンタクトが外れそうな気がしてしまいましたw
ダイバーの人はゴーグルなどがあるでしょうからね~。
いざという時のためにコンタクトサーファーもゴーグルを携帯した方が良いんでしょうか?
関連:コンタクトしたままのサーフィンは危険?視力が悪いサーファーが海で楽しむオススメの方法
良い方法があれば是非教えてください!
ではでは今日のファンウェーブを期待して!!