サーフィンで波が怖くて沖に出れないときの克服法は? カレントの見分け方と対処法!

皆さんはサーフィンの時に”波が怖い”、”沖に出るのが怖い”という感覚はありますか?
長年サーフィンをやっている人であれば、とてつもなく怖いという感覚はあまりないと思います。
もちろん自分のレベルを大きく上回った海では別ですがw
一方で、サーフィンを始めたばかりの初心者の人には、どうしても”波や沖が怖い”という人も多いですよね。
沖に出るのが怖いということは、ゲッティングアウトも出来ないためサーフィンが上達しません。
また、沖に出ても来る波に萎縮してしまって逆に危険です。
波が怖いという状況が、サーフィンの上達に支障が出るのは言うまでもありませんね。
ただ、もともと海は人間が生きるフィールドではないので、怖いというのは正常な思考です。
恐らくプロや上級者も最初は同じ感覚だったはずです。
要はみんなが通る道ということですね。
しかし、克服しないといつまで経ってもインサイドでスープに乗る事になってしまいます。
インサイドでの練習も最初は必要ですが、沖に出ないとまともにサーフィンは出来ません。
そこで今回は”サーフィンで波が怖くて沖に出れないときの克服法”について書いていきたいと思います。
関連:サーフィン初心者がスープで練習する理由は?乗り方や上達のコツ も
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サーフィンで波が怖くて沖に出れないときの克服法は?
海への恐怖心は人それぞれ持っているし、理由もいくつかあると思います。
例えばですが、
”泳げないor泳ぎが苦手”
”海の生物が出てきたら怖い”
”上手い人の邪魔になりそう”
”足がつかなくて巻かれた時に溺れそう”
”沖に出たら帰ってこれなさそう”
”カレント(離岸流)に流されそう”
などがあります。
”例えば”なんて言いましたが、これは僕がサーフィンを始めたばかりの時の感情そのものですw
これらの事が完璧に怖くなくなるということはありませんが、今ではそこまで気になりません。(もちろん注意はしています)
これらの事を過度に怖いと思わず、沖で波に乗るためにはどうすれば良いのでしょうか?
※泳ぎや海の生物については下の記事を是非参考にしてください。
関連:サーフィンは泳げない人でもできる? 初心者や泳ぎが苦手でも溺れない方法
関連:サーフィンでアカエイが危険な理由は?毒針に刺されたときの対処法や予防法も
関連:クラゲよけクリームの効果と成分は? 日焼け止めとしても使えるローションについて
とにかく海に慣れる
単純なことですがとにかく海に慣れることです。
自分の知らない世界はみんな最初は怖いと思ってしまうものです。(何でもそうですよね)
なので、とにかく海に通って海と触れ合うことです。
波が小さいときやフラットのときも積極的に入ると良いですね。
関連:サーフィンで波がなくてフラットな時の練習方法は?室内や陸上でのトレーニングのコツも
海に慣れる事によって海への恐怖心は薄れてきます。
また、毎回海に触れ合っていると、今日の海が危険かどうかの判断も付きやすくなります。
危険を察知できれば、アクシデントを未然に防ぐことができ、怖い思いをすることも少なくなります。
パドリング力を鍛える
パドリング力を鍛えることによって、サーフィンでの恐怖心はかなり薄まります。
パドリング力が弱いとどうしても、
「沖に行ったら疲れて帰って来れないんじゃないか?」
という恐怖心が出てきますからね。(汗)
パドリングで使う筋肉は普段使わない筋肉なので、鍛えるのは容易ではありません。
しかし、パドリング力を鍛えて、長くパドリングしていられる体にしてしまえば、沖に出る怖さは小さくなります。
しかも、パドリングが早くなれば波に乗れる確率も上がりますので良いことばかり。
インサイドまで乗ってこれるようになれば、沖に出ることや沖で割れる波に対しても苦手意識はなくなります。
関連:サーフィンで筋肉はつく?サーファーには遅筋と速筋のどっちが必要?
関連:パドリングを強化するトレーニングのやり方は?コツや上達法まとめ
関連:サーフィンで効率的な疲れないバドリングのコツや方法はあるの?使う筋肉の鍛え方は?
沖に出過ぎない
沖が怖いという人は、沖に出過ぎないという事に気を付けるのも効果的です。
余程のシークレットポイントか、波のサイズがでかい時以外は海にはほかのサーファーがいますよね。
とりあえずは”周りのサーファーより沖に出ない”というのを心がければ安心感が得られます。
海に入れば1番沖にいる人っていますよね?
その人を最終ラインにして、そこから2~3列目で波待ちしていれば余程の事がない限り岸に帰れないという事はないでしょう。
ただ、ロングボードの人がショートボードの人と同じラインで波待ちしていると嫌な顔をされる場合が有ります。
ですので、ロングボードの場合はロングボードで1番沖にいる人を基準にすると良いですね。
ここで1つ注意する点があります。
それは、沖に出るのが怖いからと言って”中途半端な位置で波待ちをしない”ということです。
インサイド(岸側)とアウトサイド(沖側)の中間であるミドルサイド(中間)で波待ちしてしまうと、ライディングの邪魔になってしまう可能性があります。
沖からライディングしてきたサーファーの動きを予測して避ける事が出来るなら全然問題はありません。
しかし、経験の少ない初心者の人には、波やサーファーの動きを予測しながら動くのはとても難しいです。
しかも、上手い人は物凄いスピードで乗って来るので、避けるためのパドリング力も必要です。
ライディングの邪魔になると怪我やトラブルの原因になるのでそこは気を付けた方が良いですね。
関連:サーフィンの波待ちの位置や姿勢は?方向転換のコツやルールも
無理して入らない
自分のレベルに合わない波でサーフィンすると恐怖心しかありません。
波が怖いという人は波の高さが自分のレベルに合っていない可能性があります。
もちろん波に対する恐怖心を持っておくのは大切ですが、過度の恐怖心は良くありません。
ビビってしまっては動きが全部中途半端になってしまい非常に危険です。
ですので、波が高いときは無理して入らない方が良いです。
もし入ったとしても、波に恐怖があるならばそれは自分のレベルに合っていないということです。
何らかのトラブルになる前にすぐ上がったほうが良いです。
ただ、ずっと小さい波で練習していても上達はしません。
”ちょっとドキドキする”、”緊張感が持てる”くらいのメンタル状態が1番良いですね。
下の記事は初心者の人におすすめの波の高さについて書いてありますので参考にしてみてください。
参考:サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さは? サイズの種類と選び方のコツも!
波を見る目を養う
”この波はこういうふうに割れそう”、”この波は掘れそう”、”この波は厚そう”
という予測が出来るようになれば波の怖さは克服しやすいです。
波の見る目を養う事で危険回避にも繋がります。
波を見る目を養うにはとにかく色んな波を見ることですね。
実際の波はもちろん、動画やDVDでよく波を観察してみるのも効果的です。
動画やDVDで観る際には、自分がその波に乗っている事をイメージすると上達にも繋がるので一石二鳥です。
海がクローズアウトの時のイメトレにはピッタリです。
関連:サーフィンのクローズアウトの意味と目安は?初心者が危険な波の基準はある?
恐怖心を全て無くす必要はない?
沖に出る恐怖や波の怖さを克服するのはとても大事なことです。
先程も書いたように、過度の恐怖心は筋肉のこわばりや中途半端な行動を招き、怪我やトラブルの原因になります。
なので、怖いという感覚は出来るだけ少なくなる方が良いですね。
しかしですね~、
恐怖心が全く無いというのもまた困りものです。
理由は、恐怖心が全く無くなると海に対する緊張感が持てないからです。
緊張感が全く無くなってしまうと、波やカレントへ注意がおろそかになり、危険回避の行動が出来ません。
また、前乗りやライディングの邪魔をしてしまうのも大抵緊張感がないときに起こりやすいです。
僕の場合も前乗りしてやらかしてしまうときは、大抵リラックスし過ぎているときですw
関連:サーフィンのルールの前乗りの意味は?喧嘩やクラッシュの動画も
危険回避の行動やルールを守らないと、それこそトラブルの原因になりかねませんよね。
それを考えると、ある程度海への恐怖心は必要ということになります。
サーフィンは自然相手のスポーツですから、緊張感を持ってやることは自分自信や周りのサーファーのためにも重要と言えます。
カレントに流されたときの対処法は?
沖に出るのが怖いという事をある程度克服出来たとしても、自然相手なので何があるかわかりません。
沖に頑張って出た時に”カレントに捕まって流されてしまう”という事も想定していないといけません。
ちなみに、恐怖を煽っているわけではないですからねw
自然が相手なので”そういう事も十分にありえる”ということです。
事故や事件にならなくても、多かれ少なかれカレントに流されるサーファーは多いです。
では、カレントに流されたときの対処はどのようにしたら良いのでしょうか。
絶対に焦らない
カレントに流されてしまうと、周りのサーファーよりかなり沖に来てしまい、気付いたらみんな豆粒のようになっていることがあります。
この時点で大抵の初心者や初級者は物凄い焦ってしまいますよねw
ただ、何にでも言えることですが、焦ったら負けです。(持論ですがw)
基本焦ると体に無駄な力が入るので、体力の消耗が激しくなります。
長時間パドリングする体力や筋力があるなら良いですが、初心者や初級者でそんな超人はまず居ません。
無駄な体力を使わないためにもとにかく焦らないことです。
”岸に戻るチャンスはいつでもある”と思っていれば取り乱すことはありません。
岸と平行にパドルする
沖に流されるカレントに捕まった時に多くの人がやってしまうのが、”岸に向かってパドルすしてしまう”ことです。
この行動は流れに逆らって泳いでいる事になりますからかなり効率が悪いです。
流れが強いと体力だけ奪われてバテてしまいますからね~。
そんな沖に向かうカレントの上に乗ってしまった場合、”岸と平行にパドリングした方が良い”です。
ネットで調べてみたんですが、”カレントの幅は10~30m”とのことです。
なので、まずは横にパドルしてそのカレントを抜けてから、岸の方にパドルした方が戻りやすいです。
パドルに自信がなくても、慌てずにパドルすれば初心者でもカレントは抜けられます。(強烈なカレントは厳しいですが)
急がば回れということですね。
これを考えると、いかにパドリング力が重要かが分かりますね。
一方で、横へのカレントが強い場合は岸側にパドルすると良いですね。
必要ならば1度岸に上がってから場所を移動し、再度海に入る方法が初心者の方には適していますし効率的です。
サーフボードを手放さない
沖に流された時に最もやっていけないのが”サーフボードを手放す”ということです。
サーフボードがあれば、沖に流されたとしても溺れるということは考えられません。
漂流したとしても溺れなければ助かる可能性は十分にありますからね。
また、ウェットスーツを来ていても水中の中にいると体温や体力が奪われます。(ですので、夏場でも初心者が水着だけでサーフィンするのはおすすめしません)
サーフボードの上にいれば、体温や体力の消耗を防げる可能性がある事を頭に入れておいてください。
ちなみに、腹ばいの状態が体温の温存に良いらしいですよ。
助けを求める
もし流されてどうしようも無くなったら周りのサーファーに助けを求めてください。
かなり恥ずかしいですが、命には代えられないです。
周りのサーファーが助けてくれるか、救助を要請してくれるのを待つしかありません。
流されている事を伝えてさえいれば、遥か遠くに流されてもヘリや船などの救助が期待できます。
この事を考えると誰もいない海で入るのは控えたほうが良さそうですね~。(人が少ないポイントを探すのは大事ですが)
関連:サーフィン初心者が練習場所を選ぶコツは?上達スピードは時間帯や時期でも変わる?
人知れず流されては救助も期待できなくなって絶望的ですから。(汗)
万が一人知れず流されてしまったら、ボードを離さずヘリや船が通るのを待って両手で大きく手を振ってください。(万国共通のSOSのサインらしい)
カレントの見分け方は?
上記ではカレントに流された時の対処を書きました。
ですが、サーフィン初心者やパドルに自信がない初級者は、そもそもカレントに近づかない方が良いです。
カレントに乗って沖に出る中・上級者もいますが彼らは自分のパドル力と経験を駆使してやっています。
良きところでカレントを抜けれる感覚が分からない内は真似しない方が良いでしょうね~。
そのままはるか沖まで流されたら、それこそ沖に出るのがトラウマになってしまいそうですw
カレントは周りの波が割れているのに、そこだけ”割れていないor割れづらい”というところに発生しています。
また、海面が妙にザワザワしていたり、汚い泡やゴミが浮かんでいることも目安に出来ます。
海底の砂が巻き上がって海面の色が濁っているところも大抵カレントです。
注意深く観察するとシグナルになるようなものが結構あるので、入る前に必ず確認するようにすることが大切です。
下の動画はカレントがわかりやすく映っています。
さっきまで海面が穏やかだったのに、風もないのにザワザワし始めたらカレントに乗っている可能性があります。
そのままボーッとしていると沖に流されるだけなので、気がついた瞬間にすぐに横にパドルする癖を付けましょう。
カレントかな?と思った瞬間に早め早めの行動をしていれば、流されすぎる心配も少なくなります。
また、風が強い日や台風の前後は強い流れができやすいので、初心者の人は入らない方が良いかもしれません。
関連:サーフィンのオフショアとオンショアの意味や違いは?風が強いときの影響と注意点も
関連:サーフィンを台風前後にするサーファーはバカ?事故に遭う危険性は?
まとめ
沖に出ることや波に恐怖心が過剰にあるのは、経験不足や身体機能が不足している事が多いです。
沖や波への恐怖心が強いと、余計なトラブルの原因になるので克服することは大切と言えますね。
まずは海に慣れることやパドリング力を強化するなど、基礎的な部分を鍛えていくのがおすすめです。
自分のレベルが上がれば、沖に出ることや波に対する過剰な恐怖は自然と薄れます。
ただ、自然が相手なので油断は禁物です。
海は怖いところだという事は念頭に置きつつ、ある程度の緊張感を持ってサーフィンしてください。
また、沖に出た際にカレントに流されたら焦らないで対処するようにしてくださいね。
ではでは今日もファンウェーブを期待して!!
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