乗ったっていいじゃない・・・。サーファーだもの・・・。

サーフィン初心者がスープで練習する理由は?乗り方や上達のコツ も

2019/01/12
 
この記事を書いている人 - WRITER -

サーフィンを始めたばかりの人はいきなり沖に出ることは難しく、最初はインサイドの”スープ(波が割れた後の白い部分)”で練習する事になると思います。

 

本やネットでもスープからの練習を勧めているので、サーフィンを始める前にある程度勉強している人は、自然とインサイドでスープに乗る練習から始めます。

 

でも実際にやってみるとボコボコして乗りづらいし、体も全然安定しないため「スープで練習する意味あるの?」なんて思ってしまいますよね?

 

しかし、一見するとメリットが見当たらないスープでの練習は実は結構メリットがあるんです!

 

そこで今回は「スープでの練習なんてやってられないぜ!」と思っているサーフィン超初心者の人にスープでの練習がおすすめな理由を伝えていきたいと思います!

 

サーフィン初心者がスープから練習するのがおすすめの理由

サーフィンを始めてからすぐにでも上手い人がいる沖に向かいたくなりますが、海に慣れていない超初心者がいきなり沖に行くのは安全面から考えても危険が多いです。

 

ですので始めたばかりの人はまずはインサイド(岸側)のスープ(波が割れた後の白い部分)で練習するのがおすすめです。

 

ネットではさっさと沖に言ったほうが良いという意見もたまに見かけますが、個人的には1番最初はスープでの練習をした方が良いと思います。

 

では早速そのスープの練習がおすすめの理由を書いていきたいと思います。

 

 

・海やサーフィンの雰囲気に慣れる

まずは海の雰囲気に慣れる必要があります。

 

いきなり沖に出てもサーフィンの雰囲気をなんとなく味わえますが、人が多いとゴチャグチャしすぎて忙しいし、どう動いて良いか分からずテンパってしまうと思います。(運が悪いと怒られたりして凹みます)

 

まずは波がどのように割れるのか、波のパワーはどのくらいなのかなどを自分で体感しつつ、サーフィンの雰囲気に慣れていくのが大切です。

 

サーフィンする場所は独特の雰囲気があるようですので(サーフィンやらない僕の友達談)、サーファーが集まる駐車場や海の感じに慣れていきましょう!

 

 

・ボードの中心に自分の重心を合わせる練習が出来る

ボードの中心と自分の重心が合っていないと、ボードの先端が上がりすぎたり沈み過ぎたりしてしまいます。

 

パドリングする時や波に乗る時には腹這いになりますが、重心が合わずバランスが悪いと姿勢がキープ出来ずにパドリングやテイクオフが上手く出来ません。

 

沖に行く前に、まずはスープでボードの中心と自分の重心を合わせられるようにしておきましょう。

 

重心が前過ぎるとボードの先端が海面に刺さってパーリング(巻かれ)してしまうし、重心が後ろすぎるとスープの波に押されることもなく波に置いていかれます。

 

関連:サーフィンでパーリングする原因や克服するコツまとめ!怪我を防ぐ方法も

 

この感覚は沖の切り立った波でも同じですので、まずはスープでその感覚を養うようにするのがおすすめです。

 

サーフィンを始めてすぐに沖に出ても重心なんて気にかける余裕がないでしょうから、まずはインサイドのスープで練習してから沖に出ましょう。

 

まともにパドリング出来ないのに沖に出ることは、怪我やトラブルの原因になりますので注意した方がいいですね。

 

 

・沖に出る前にパドリングやドルフィンスルーの練習が出来る

サーフィンの基本はパドリングでパドリングが出来ないとサーフィンでは何も出来ません。

 

また、沖に行く際にはパドリングのほかに波の下を潜って波をかわすドルフィンスルーも必要になってきます。

 

関連:ドルフィンスルーで戻される原因は?浮力で沈まない時のコツとやり方の動画まとめ

 

まずは足のつくインサイドのスープでドルフィンスルーやパドリングの練習をすると、なんとなくではありますが感覚が掴めると思うし比較的安全です。

 

ただ、あまり浅いところだとボードが壊れてしまう可能性があるので、潮が引いている時や水深が腰以下のところでは注意が必要です。

 

 

・波に押される感覚が掴める

始めたばかりの初心者がいきなり沖に出て波に乗れることはほぼありません。

 

乗れそうな波が来ても中・上級者に波を取られてしまうのがお決まりのパターンです。

 

そうなると沖に出れたとしても、ひたすら浮いてるだけで1日終わってしまう可能性もあり、いつまで経っても波に押される感覚が分かりません。

 

一方のインサイドのスープでは波を競う中・上級者がいないので、好きなだけ波に押される感覚を学ぶことができます。

 

波に押される感覚を重ねる事でテイクオフするタイミングが少しづつ分かって来るので、沖でのテイクオフの役に立ちます。(そこまで簡単ではありませんが)

 

まずは腹這いのままスープに押されてみて慣れてきたら、スープの波でボードに立つ練習をしましょう。

 

立つ時は慌てないでしっかり押された感覚を感じてから立つようにすると良いですよ!

 

 

・立った時の足の位置の確認

スープで立てるようになったら足の位置を確認して下さい。

 

立った時に後ろ足がデッキパッドに乗っているか?足は開けているか?などなど、自分でチェックするようにした方が良いですよ。

 

沖のうねりでは乗ることに必死で、おそらくチェック出来る余裕も出来ないでしょうから、チェックするならスープがおすすめです。

 

足の置き方を自分で把握することで、沖でのライディングにも大きな違いが出てくると考えます。

 

 

スープでの乗り方は?

経験のないサーフィン初心者が急にスープでいきなり立とうとしても難しいので順を追って練習することをおすすめします。

 

ではどのように練習していけば良いのか見ていきましょう。

 

 

・飛び乗って波やスープに押される

 

最初はパドリングしないで自分のところにきた波やスープに合わせてボードに飛び乗りましょう。

 

波に押されるとついつい立ちたくなりますが、波に押される感覚が分からないまま立ってもコケるか失速して終了です。

 

ですから、初めは腹這いのまま押される感覚を体に覚えさせるのがおすすめですね。

 

この方法だとキツいパドリングも必要ないため比較的簡単に練習出来ます。

 

この時ボードの中心と自分の重心が合うように意識することで、ボードのどこに乗ったら上手く波に押されるかが自然と分かってきます。(ここで自分の重心を見極めましょう)

 

で、押される感覚が段々と掴めてきたらここで始めて立ってみる練習をしてみて下さい。

 

慌てて立っても失敗してしまうので、はっきり”押されてると感じたタイミングで立つ”のがコツですよ!(姿勢は低くすると安定します)

 

 

・パドリングして乗る

インサイドの波やスープに飛び乗る事が出来るようになったら、今度は同じような波やスープにパドリングしながら乗ってみましょう。

 

波やスープに”自分のパドリングでタイミングを合わせて乗る”ように意識して下さい。

 

パドリングしながら乗るようになると、体がブレやすくなるので最初は難しいかも知れませんが、波にタイミングを合わせることは沖のうねりから乗るときにも重要な動作なので、早めに体に覚えさせるのがおすすめです。

 

パドリングでボードがブレる人は、ボードとの重心が合っていないかパドリングの基本姿勢が出来ていない可能性がありますので修正するようにした方が良いです。(パドルする位置をちょっと変えてみるなど)

 

パドリングから立つ時も飛び乗って押されるときと一緒で、”しっかり押された感覚を感じてから立つ”ようにすると上手く立てますよ!

 

 

・横に滑ってみる

ある程度インサイドの波やスープで立てるようになったら、沖に行く前に”スープで横に滑ってみる”ということを試してみて下さい。

 

腹這いのままスープに押された時に、ボードを傾ける事によって自然と横に滑るので横に滑るライディング感覚が少しですが体感できます。

 

この時に目線を行きたい方向に向けることでスムーズにボードが横に滑ります。(目線はかなり大事です)

 

ここで行きたい方向に目線を向けるクセをつけると横にライディングする際に役に立ちます。

 

参考:サーフィンのテイクオフの目線はどこに向けるのがいい?基本的なコツや注意点はある?

 

 

上達するコツは?

インサイドの波やスープは始めたばかりの初心者がサーフィンの雰囲気や波の感覚を掴むには最適ですがいつまでもインサイドにいても上達は出来ません。(スープでの練習を勧めている記事なのにw)

 

インサイドでの練習にある程度慣れてきたら波のサイズや人の多さを見計らって次のステップに移行しましょう。

 

 

・沖に出てみる

ということで、ひと通り練習したらいよいよ沖に出てみましょう!

 

インサイドで練習したパドリングとドルフィンスルーを使いながら進んでいきましょう。

 

この時、上手い人がいないところや人が集中していないところを狙って沖に出るとトラブルも少なくなるのでおすすめです。

 

サーフィンする波の高さは、あまり大きくない方が初心者の人にはいいかも知れませんね。

 

関連:サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さは? サイズの種類と選び方のコツも!

 

最初はかなりドキドキすると思いますが沖に出ると気持ちよくて感動しますよ~!

 

 

・波待ちを覚える

沖に出てもずっと腹這いのままいると疲れますので波待ちを早い段階で覚えましょう。

 

波待ちに関してはコチラの記事を参考にして下さい。

 

参考:サーフィンの波待ちの位置や姿勢は?方向転換のコツやルールも

 

よく波待ち出来ない初心者が沖に来て、ボードから降りて海でプカプカ浮いている事がありますが、はっきり言ってほかのサーファーの邪魔になるのでやめた方が良いです。

 

波が来たらみんな一気に動き出しますのでぶつかったりしてトラブルの元です。

 

人が少なくサーファーとの間隔が開いている時は良いですが、混雑時は絶対にやめた方が良いですね。

 

ちなみに、波待ちは体幹を鍛えるとブレなくなるので体幹やインナーマッスルのトレーニングをするのがおすすめです。

 

 

・うねりから乗ってみる

波待ちもある程度覚えたらいよいよ”うねり”からテイクオフしてみましょう。

 

うねりから乗るためにはパドリングや乗るポジションの見極めがかなり重要になってきます。

 

最初は上手くいかずかなり苦労すると思います。

 

サーフィンを始めたばかりはパドリング力も弱いので、うねりを見つけたら全力で漕ぐようにして筋肉に負荷をかけるようにしましょう。

 

うねりから乗る時の注意としては、乗る時に必ず左右を確認すること!

 

うっかり前乗りすると怪我やトラブルの原因になりますので波に集中しすぎて周りの確認を怠らないようにしないといけません。

 

関連:サーフィンのルールの前乗りの意味は?喧嘩やクラッシュの動画も

 

 

・とにかくパドリングを鍛える

上達するにはパドリングが本当に大切になってきます。

 

僕は最初パドリングをそこまで重要なものと思ってなかったんですけど、ある程度波に乗れるようになってきてパドリングの重要性が身にしみています。

 

パドリングを鍛えると沖には出れるし、狙った波には狙った位置から乗れるし、波の取り合いでも勝てるため乗れる本数が爆発的に増えます。(大げさではなくマジで増えます)

 

関連:サーフィンの波の取り合いで勝つためのコツやポイントは?置いていかれる原因と対処法

 

いくらサーフィンを上達したいと思っていても、波に乗れなければ練習になりませんからね~。

 

逆にパドリングが速くなると、いくらでもライディングの練習が出来るってことにも繋がりますので上達には欠かせません。

 

パドリングを速くするにはとにかく海に入ってパドリングしたり、陸でのトレーニングを続けてサーフィンで使う筋肉をつけて鍛えるしかありません。

 

とくにサーフィンで使う筋肉は持久力が必要になりますので、持久力に特化した筋肉を意識的に鍛えると効果的です。

 

関連:サーフィンで筋肉はつく?サーファーには遅筋と速筋のどっちが必要?

 

あとは体重を絞るのもパドリングを速くする為には効果的ですので、体重がありすぎて体が重いという人はサーフィンを活用しつつ肉体改造していくと良いですね!

 

関連:サーフィンのダイエット効果や消費カロリーは?痩せるための食事法やトレーニングも

 

 

インサイドでの練習の注意点は?

一見平和なインサイドですが、個人的に注意してほしい点がいくつかありますので書いていきたいと思います。

 

初心者の人は是非参考にして危険を回避して下さい。

 

・浅すぎるところでの練習

浅すぎるところの練習は足がついて一見安全そうですが、浅すぎるとコケた時に体を地面にぶつけたり足をついた時に捻挫したりします。

 

勢い余って顔からダイブするとかなり痛いです。(僕は顔を強打してアザができました汗)

 

浅すぎるとボードもキズだらけになるし、最悪ボードに穴が空いて修理なんて事になると出費が増えてしまうのも注意したいところです。

 

インサイドでの練習となると必然的に浅い場所での練習になってしまいますが、あまりに浅すぎる場所では気を付けて練習して下さい。

 

ちなみに、入る前はケガ予防のための準備運動も忘れずにしておいてくださいね!

 

関連:サーフィンで筋肉痛を予防軽減する方法はある?疲労回復に効果的なストレッチを紹介

 

 

・沖から乗ってくるサーファーに注意する

波にもよりますが中・上級者は沖からインサイドまで乗り継いできます。

 

そこに初心者がいると非常に危険だし、ライディング妨害で立派なルール違反です(怪我やトラブルの元です)

 

とくにローカルサーファーの邪魔をすると少し厄介なので気を付けて練習するようにして下さい。

 

関連:サーフィン初心者がローカルに注意すべきルールやマナーまとめ

 

準備運動の時で良いので自分が入るインサイドに沖からサーファーが来るか観察しておいて、もし来るようならそこの場所はやめておいたほうが良いでしょう。

 

人が少ないインサイドはいっぱいあるので、わざわざ危険な場所で練習する必要はありません。

 

関連:サーフィン初心者が練習場所を選ぶコツは?上達スピードは時間帯や時期でも変わる?

 

 

・スープに力があるところで練習する

インサイドの練習はスープがないと意味がありません。

 

なのでスープが来ているインサイドで練習しないと何の意味もありません。

 

なでこんなことを書くかというと、スープが途中で消えてしまうところでずっと練習をしている初心者を最近見かけたからです。

 

丁度この記事を書こうと思っていた時なのでしばらく様子を見ていたんですが、スープが無くなるので波に押されることもなくただただ時間が過ぎていくという状態でしたね。(パドリングはしてたのでパドリングの練習にはなるのかな?)

 

少し入る場所を移動すればスープに力があるとこもあったし、人が少ない場所もあるのに「なぜそこで!?」って思ってしまいましたね。(声掛けようと思ったんですが恥ずかしくてやめましたw)

 

これは危険というか時間の無駄遣いですのでやめましょう。

 

 

出来ればこの動画のような感じの波やスープで練習出来れば良いですね。

 

波が割れているかどうかの判断は、インサイドの練習だけではなく”沖での練習にも必要”になってきます。

 

入る前に海をしっかり観察して、どこら辺が人が少なくて割れているかなど十分に見てから海に入るクセをつける事が大事です。(これでその日乗れるか乗れないかが決まるので)

 

 

まとめ

インサイドのスープは不安定で乗りにくいと毛嫌いしている初心者も多いようですが、インサイドのスープで出来ることは沢山ありますし、実際に身に付くことも沢山あります。

 

とくに始めたばかりの初心者の人は初回から沖に出てプカプカ浮いているよりも余程練習になります。

 

まずはスープで波に押される感覚やパドリングやドルフィンスルーの練習をしてから沖に出ると、何も分からない状態よりも沖に出た時の上達も早いでしょうから、スープでの練習は初心者にはおすすめします。

 

関連:サーフィンで初心者から中級者まで上達する方法は?目安とレベル別の違いまとめ

 

上述した注意点も頭入れつつ練習してみて下さいね~!

 

ではでは今日もファンウェーブを期待して!!

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© なみにのるひと , 2018 All Rights Reserved.