サーフィンを台風前後にするサーファーはバカ?事故に遭う危険性は?

世間ではサーファーが台風の日に喜んで海に行くイメージがあるようで、台風が来ている事をネタに仕事関係の人から「台風来てるらしいけどサーフィン行かないの?」と言われることがあります。(多少バカにされてる?w)
日常の会話のネタにはなりますが、ニュースなどで「サーファーが台風の日にサーフィンして行方不明」なんて流れると”自業自得”、”サーファーはバカ”、なんてネットで一斉に叩かれますよね。
自業自得といえばそれまでですが、本人はただ純粋に”趣味を楽しみたかっただけ”なのにネットでの心無い言葉に正直心が痛くなりますね。
注意が不十分で周囲の人に迷惑をかけるサーファーが悪いのは分かっていますが、アクシデントってどこの世界にもありますからね~。
確かに台風の日は波が大きくなりますが、ニュースで流れているような”堤防に打ち付けるグチャグチャの高波”でサーフィンするわけではありません。
おそらく誤解されている部分もありそうなので、今回は台風とサーフィンについて書いていきたいと思います。
サーフィンを台風前後にするサーファーはバカ?
「台風の日にサーフィンするなんてサーファーはイカれている!」と思われますが、多くの常識や経験あるサーファーは入れる波と入れない海を区別している人がほとんどです。
台風の日と言っても台風がまさに通過中の海でサーフィンをするサーファーは流石にいません。
そんなサーファーがいたらそのサーファーはまさに”おバカサーファー”でしょう。
サーフィンをやるとしたら、台風が接近してくる前か、通過した後のうねりを利用してサーフィンします。
なので、世間の人が思い浮かべるグチャグチャの高波が押し寄せる海でサーフィンすることはまずありえません。
例えばこんな波。
この動画のような海に入るとしたらサーファーはバカと言われてもしょうがないでしょうね。(認めますw)
ただ、サーフィンはある程度の波がないと出来ないし、多少のスリルはほしいのでやはり小さい波より大きいサイズがある波はサーファーにとっては嬉しいのです。
そうするとサーフィンをするポイントや状況にもよりますが、台風の前後のうねりを利用してサーフィンすることはサーファーからしたらなんらおかしい話ではありません。
よくサーフィンと比較されるスノーボードで言うと大量に新雪が積もった雪山に行く感覚に近いかも知れません。(感覚的にですよ?)
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しかし、サーフィンはもろに自然を相手にするスポーツなので、やはりどんなに気を付けていてもアクシデントはあります。(どんなスポーツでもありますよね)
そのちょっとしたアクシデントがニュースで報じられると”サーファーはバカ”となってしまうのですよね。
確かに明らかに荒れ狂った危険な海に入ってサーフィンしたのであれば”バカ”と呼ばれても仕方ないですが、僕らサーファーが乗ろうとしているのは荒れ狂った波ではなく”乗れる波”なんです。
場所やタイミングによっては波の質が違いますが、イメージとしてはこの動画のような波をサーファーは期待しているんです。
前の動画と全然違くないですか!?
ただし、台風が接近しすぎているときや通過した直後だと波がまだ落ち着いていないし、流れも強烈なため、入るタイミングは慎重に見極めないといけないのは確かです。
このタイミングを見誤るとアクシデントや事故に遭いやすくなり、サーファーがバカと呼ばれることも多くなりますね。
台風でサーファーが事故に遭う危険性は?
サーファーが台風で事故に遭う危険性は波が大きくなった分、大きくなるのは確かです。
が、自分のレベルをしっかり把握していたり緊張感をもってサーフィンしていれば、流されたりという危険性はかなり下がりますし回避もできます。
もちろんアクシデントはありますが、それは”サーフィンに限らずどのスポーツでもあります”よね。
ただ気になるのが、明らかに初心者のサーファーがレベルの違う波に入ってくることをたまに見かけることです。
普通なら波に押し戻されて沖には出てこれませんが、沖に向かう流れやタイミングによって運良く沖に出てくることもあります。
波が大きい日は流れも強いのでポジションをキープ出来ないと、あっという間に横や沖に流されてしまいます。
そもそもサーフィン経験が適度にあるサーファーは、沖に向かう流れの上で波を待つということはしないんですが、初心者サーファーは沖に向かう流れの上で波を待っていることすら気がついていないことが多いです。
台風の前後の波でサーフィンをするのであれば波の高さや状況を把握しないといけませんが、経験が少ないゆえに知らずに入水して事故に遭うということが多いのかも知れませんね。
しかし、事故に遭う可能性があるのはなにも初心者サーファーだけではありません。
中・上級者もコケ方が悪かったり、体調がすぐれないときに大きい波に挑戦したりすると思わぬアクシデントに見舞われます。
先程も書きましたが、台風のうねりが来ると穏やかな時に比べると危険性は確かに増しますので、いつも以上に気を引き締めて行動する必要があります。
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どうしても納得出来ない事が・・・
台風の前後の海は確かに危険は増しますが、波が無ければサーフィン自体出来ません。
波が大きくなった時にサーファーが海に集まるのはサーファーの僕からすれば当然の気がしています。(限度や自分のレベルを把握する必要はありますが)
ただ、こういうときのサーファーのアクシデントや事故は”バカ”、”自業自得”などと言われる一方で、”スキーやスノーボードの事故”や、”悪天候や軽装での登山の遭難や事故”などはそこまで叩かれることがないと言うことです。
叩かれないことが”ズルい”と言いたいわけではないので誤解しないでほしいのですが、一方は”バカ”で片付けられて、もう一方は”気の毒に・・・”的な感じになるのはどうしてなんでしょう?
万が一助かっても一方は”別に助からんでも良かったのに”的な書き込みが多いのに、もう一方は”助かって良かったね”的なのは個人的にはどうしても納得がいかないんですよね~。
ただ、これはサーファーの日頃の態度やイメージの問題なんだろうな~とも個人的には思っていますがw
どんなスポーツにも危険は伴いますが、なにかアクシデントが起こった時にバカと言われるよりも、世間から少しでも心配されるような”より良いサーファー像”をサーファーみんなが作り上げていく必要がありそうです。
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まとめ
以上、台風とサーフィンについて書きましたがいかがでしたでしょうか?
バカがどうこうと言って始まった記事ですが、局何が言いたいかと言うとサーファーは台風のうねりは確かに活用しますが、荒れ狂う海ではサーフィンはしていないということです。
たまにアクシデントによって事故は起こりますが、それはどのスポーツでも起こりうることですので、実際に無くなることはありません。
ただ、やはりサーフィンをやる側は自分のレベルと海の現状をしっかりと見極める事を怠ってはいけませんね。
救助してくれる方たちにも尊い命や待っている家族がいますので、サーファーが事故やアクシデントに遭う可能性を最小限にするのは当然のことです。
台風が多くなる季節にはサーフィンだけではなく、海水浴や釣りをする人も多いと思いますのでくれぐれも高い波や強い流れには気を付けてください。
また、台風時期は海の生物も活発になっている時期なので、そちらも気を付けて海のレジャーを楽しんでくださいね~。
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