サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さは? サイズの種類と選び方のコツも!

サーフィンにチャレンジし始めた初心者の人にとっては、自分の練習に合った波の高さが分からない事が多いです。
経験者と一緒に入ればある程度アドバイスもらえるので問題はあまりないですが、初心者1人で海に通っている人は”練習に適したいい波の高さ”がどれくらいのものか分からないですよね。
そこで今回は初心者の練習に適したおすすめの波の高さについて書いていきたいと思います!
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波のサイズの種類
波のサイズですが、日本では一般的に体の部位で表現されます。(もう覚えましたか?)
体の部位で高さを表すというのはちょっと言い回しが難しいんですけど、海面に人が立ったと仮定した時に”波がその人の体のどの部分の高さにあるか”ってことです。
つまり、海面に立った人の腰から腹の高さであれば、波のサイズはそのまま腰~腹となるわけですね。
そしてそのサイズですが結構細かく分けられています。
どのようなものがサイズがあるのか見ていきたいましょう!
・フラット
波が全然立っていない状態でまるで湖の状態。
一般的にはノーサーフですが、初心者サーファーの人はパドリングとドルフィンスルーの練習で入っても良いでしょう。
フラットの日に入るのはちょっと気まずいですが、チリも積もればの精神で頑張って練習すると良いですね!
関連:サーフィンで波がなくてフラットな時の練習方法は?室内や陸上でのトレーニングのコツも
関連:サーフィン初心者は恥ずかしい?上達するために必要な心構えとは?
・くるぶし
波がくるぶしくらいの高さで割れてるってことですが、見る人によってはほとんどフラットと変わりありませんw
コチラも一般的にはノーサーフですが、初心者の人はパドリングの練習を!
・スネ
スネくらいのサイズの波が割れているときに使います。
コチラも中・上級者はほぼ入りませんが、初心者や初級者にはパドリングやドルフィンスルーの練習に良いでしょう。
ほぼ初心者サーファーしかいないので気ままに練習出来ます。
・ヒザ
ヒザくらい波が割れている時に使います。
ヒザのサイズの波があればパドリングやドルフィンスルーのほかに、なんとかスープに押されたりテイクオフの練習が可能です。
波のパワーが弱すぎて逆にテイクオフが難しいですが、パドリングから波に押され始めたときの目線の確認をするなどの練習に使えます。
テイクオフやライディングにおいて目線はかなり重要なので、波が小さい時に積極的に覚えると良いですね。
関連:サーフィンのテイクオフの目線はどこに向けるのがいい?基本的なコツや注意点はある?
また、ヒザサイズの波でパドリングが進まないという人は、パドリング力が弱い可能性もあるので、パドル筋を鍛えるためにもパドリングの練習をしてください。
パドリングのトレーニング法や前に進まないときのコツなどは別記事にまとめましたので、そちらを参考にしてください。
参考:サーフィンのパドリングが遅い理由は?前に進まない時スピードを出すためのコツや方法を解説!
参考:パドリングを強化するトレーニングのやり方は?コツや上達法まとめ
・モモ
モモくらいの波が割れている時に使います。
ヒザの波よりもパドリングやドルフィンスルー、テイクオフの練習もやりやすくなり、初心者にはおすすめのサイズです。
モモくらいのサイズになるとコンディションによっては、テイクオフ~ライディングの練習が普通に出来るのでちょこちょこサーファーが増え始めます。
・腰
腰くらいの波が割れている時に使います。
個人的には腰くらいの波が、初心者の練習には1番最適なサイズだと思っています。
パドリングをするのにもドルフィンスルーをするのにも体に負荷がかかってくるので、サーフィンで使う筋肉を鍛えるのにも良いように感じますね~。
関連:サーフィンで筋肉はつく?サーファーには遅筋と速筋のどっちが必要?
ただ、腰サイズになると中・上級者も多く入水してくるので、メジャーなポイントでは混雑してくる可能性があります。
・腹
腹くらいの波が割れている時に使います。
初心者~上級者まで幅広く練習出来る波のサイズです。
もちろん人も多くなるのでメジャーなポイントではかなりの混雑が予想されますので、前乗りなどのルールやマナーの厳守に努めましょう。
ちなみに腹くらいのサイズになると、始めたばかりの初心者サーファーはパドリングやドルフィンスルーがキツく感じるかも知れませんね。
※前乗りが分からない人はトラブルになる前に下の記事をすぐにチェックしておきましょう!
関連:サーフィンのルールの前乗りの意味は?喧嘩やクラッシュの動画も
・胸
胸くらいの波が割れている時に使います。
中・上級者の練習にとてもいい波のサイズですね!
このサイズになると初心者も初級者も沖に出るのが困難になり(波数にもよるが)、流れも強くなってくることがあるので注意が必要です。
また、多くの中・上級者で海は賑わってきますので、ライディングの邪魔にならないように気をつけねばなりません。(上級者は物凄いスピードで乗ってきますので(汗))
・肩
肩くらいのサイズの波が割れている時に使います。
胸サイズ同様に中・上級者の練習に最適です。
初心者や初級者の人には少し危険な波になってくるし、恐怖心も出てくるサイズだと思います。
強い流れも出てくるので、初心者や初級者はサーフィンを控えた方が良いかも知れません。
・頭
頭くらいのサイズの波が割れている時に使います。
要は成人1人分の波の高さってことですね。
上級者の練習に最適です。
頭サイズになるとパワーがあるポイントでは、中級者でも沖に出れない人がでてくるので一気に人が少なくなります。
インサイドでも強烈な流れができている事があるので、初心者や初級者は入らない方が良いでしょう。
・頭オーバー
波のサイズが頭を超えた時に使います。
上級者が楽しめるサイズで中級者は入るかどうか迷うサイズです。
ということで、もちろん初心者や初級者は入らない方が良いですねw
・頭半
波のサイズが頭と半分、要は1人と半分の高さってことですね。
上級者がスリルを味わい始めるサイズです。
波の具合にもよりますが、中級者サーファーもほとんど入らなくなるサイズですね。
初心者や初級者は間違っても海に入らないでほしいサイズです。
・ダブル
人2人分のサイズです。
上級者でも危険なサイズですね。
ということで当然上級者サーファーオンリーです。
・ダブルオーバー
ダブルを越えた波のサイズを表します。
初心者サーファーがこのサイズの波を近くで見たら、おそらくただの壁にしか見えないでしょうねw(ビビってトラウマになりそう)
上級者オンリーですが上級者でもかなり危険が伴ないます。
波の選び方のコツは?
波のサイズが分かったら次は波の選び方ですね!
選び方と言っても来る波は毎回違うし、いい波ほど上手いサーファーがほとんど取っていってしまうので、初心者が波をゲットするのは困難ではあります。
そのため、波待ちする位置や、波が来た時の周りのサーファーの動きなどを意識して、常に頭で考えて行動することが重要になってきます。
考えて動くようになれば初心者サーファーでも波を取ることは可能になりますので、波がなかなか取れない人は”常に考えながら行動する”ということを癖にするのがおすすめです。(これかなり大事です)
参考:サーフィンの波待ちの位置や姿勢は?方向転換のコツやルールも
それらを駆使した上でいい波を狙っていきたいものです。
・ダンパー波は避ける
ダンパー波は一気に崩れる波で、ライディングできるスペースがないどうしようもない困った波です。
ダンパーの日にパドリングやドルフィンスルーの練習は出来たとしても、テイクオフの練習には残念ながらなりません。
強行に乗ろうとしても、殆どがパーリングして怪我の危険やボードの破損、人との接触に繋がってしまいます。
こんな罰ゲームみたいな波乗れっこありませんねw
いくら波に乗りたいからと言っても、練習にならない波を追っかけてもメリットがないので、ダンパーの波は避けたほうが良いでしょう。
とくにサイズが有る時のインサイドのダンパー波はめちゃめちゃ危険ですので気を付けましょう。
ダンパー波は初心者サーファーにとって絶望的に乗れない波に位置づけられますので、初めから狙わないほうが良いと個人的には思います。
・切れた波を選ぶ
繋がったダンパー波がダメなのであれば、我々サーファーが選ぶ波は”切れた波”という事になります。
初心者の人から言わせれば「切れた波って何?」って感じだと思うのでまずは動画で確認して下さい。
この動画の波のように、ピーク(波が1番最初に割れるとこ)を起点として順序良く波が割れていくのが切れた波です。
このような波を狙っていくのがベストですが、こんな形のいい波はあまり多くないので、これに近い波選んで乗るようにすると良いですね!
・初心者は満潮前後がオススメ
賛否両論あるとは思いますが、個人的には潮が上げていた方が初心者サーファーは練習しやすいのではないかと思っています。
というのも、潮が上げていたほうが波が比較的ゆっくり割れることが多く、初心者サーファーでもテイクオフが楽だからです。
とは言っても、波が割れなくなるほど潮がタプタプになっても乗れないので、サーフポイントや波のサイズなど個人的に判断して海に入る時間を調整する必要がありますが・・・。
一方、逆に潮が引いていると波の割れ方も早くなることが多く、テイクオフのタイミングがシビアになってきますので、どちらかと言うと潮が上がるタイミングを見計らって入ったほうが良いと考えます。
まぁ、先程も少し書いたように、入るポイントの癖や風や波のサイズ、時間などさまざまな要素が絡んできますので、自分で丁度いい波を研究してみるのも良いですね。
僕がサーフィンを始めたばかりの頃は、少し厚めの波の方がテイクオフしやすかった印象があるので、初心者の人は参考にしてみて下さい。
サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さは?
さて、サーフィン初心者の練習におすすめの波の高さについてですが、波のサイズのとこでも書いたようにあまりデカすぎない方が良いです。
波がデカすぎると危険が多すぎるのでおすすめしないし、そもそも波に弾かれて沖に出ることが出来ないのでそもそも練習にもなりません。
肩以上のサイズになると最初は恐怖心が出ることもあり、楽しくサーフィンが出来ないと思います。
少し頑張って大きい波にチャレンジすることも必要ですが、慣れるまでは無理のない波の高さで練習するのがベストです。
・モモ〜腹くらいが最適
初心者の練習に最適なのはモモ~腹くらいではないかと個人的には感じますね。
理由はこのサイズが初心者には比較的安全だし、恐怖心がなく練習が出来るからです。
上達する為にはパドリングとドルフィンスルーを覚えないといけないので、これより小さい波でもパドリングがドルフィンスルーの練習もしてほしいですが、やはりある程度の波の高さがないと面白くないし筋肉に負荷もかからないですからね~。
・胸以上になるとキツくなる?
波数や潮の流れにもよりますが、波の高さが胸を超え始めると初心者にはパドリング、ドルフィンスルー共にかなりキツくなります。
波のパワーにパドリング力が負けて沖に出れなくなるって問題もありますが、パーリングや人との接触などで危険度が増すのが1番怖いところです。(ボードコントロールが出来ない人はとくに注意)
テイクオフがままならないうちに胸サイズの波から毎回下に叩きつけられてたらちょっと危ないし、ボードコントロールを誤って他のサーファーに突っ込むのも危険です。
関連:サーフィンでパーリングする原因や克服するコツまとめ!怪我を防ぐ方法も
初心者には無理なサイズってことはないですが、体力的にも安全面的にもキツくなると覚悟して、いつも以上に気を付けてサーフィンした方が良いのではないかと考えます。
・肩以上のサイズは諦めた方がいい?
波の高さが肩以上になったら初心者は入らない方が良いですね。
「胸と肩なんてあんまり変わらないじゃん!」と思うかも知れないけど、実際に波を目の前にしたらその差はデカいです。
目の前で波が炸裂したら初心者にとってはかなりビビる波だと思いますね。(実際僕がビビってたのでw)
「ではインサイドで練習だ!」
と思ってしまいがちですが、肩を超え始めるとインサイドにも強いカレントが出来る場合もあるし、中・上級者がインサイドまで乗ってくるのでライディングの邪魔になることも考えられます。
そのため、場所にもよりますがインサイドでの練習も控えたほうが良いかも知れませんね。
どうしても練習したい時は”うねりをかわすポイントに移動”して、波のサイズが落ちているところを狙って練習するようにしましょう!
ポイント探しで気を付けたいのが、波を探しすぎて時間を無駄にしてしまうことですね~。(サーファーあるあるですw)
関連:サーフィン初心者が練習場所を選ぶコツは?上達スピードは時間帯や時期でも変わる?
めぼしいポイントを何箇所か見てそれらのポイントが入れなさそうだったら、大人しくサーフィンは諦めて陸トレをした方が時間を有効に使えるしなによりも安全です。(安全第一です)
まとめ
初心者に適したいい波の高さはモモ~腹くらいですので、そのサイズを狙って積極的に練習するようにしましょう。
そのサイズで慣れてきて、パドリングもドルフィンスルーも比較的出来るようになってきたら、少しずつ入るサイズを上げていくと良いですね。
サーフィンを楽しみたいなら、くれぐれもいきなりデカい波で練習してやろうなんて思わないことです。
少しずつ慣れていったほうが危険も比較的少なく、楽しくサーフィンの練習が出来ると考えます!
そうすることによって中級者への上達も早くなりますよ!
関連:サーフィンで初心者から中級者まで上達する方法は?目安とレベル別の違いまとめ
関連:サーフィンは何が楽しい?難易度が高いのに面白いと感じる魅力とは?
ではでは今日もファンウェーブを期待して!